みみの病気
急性中耳炎
小児にとても多い病気で、小学校に入るまでにほとんどの子が一度は罹患します。
鼻やのどといった上気道炎をきっかけに発症し、耳の痛み、熱発、聞こえが悪くなる、などの症状が出ることが多いのですが、あまり熱が出ずにちょっと不機嫌に見えるだけだったり、症状は様々です。
最終的には鼓膜所見を詳細に観察することが診断につながりますので、日頃から外耳道に大きな耳垢が無いようにしたいところです。
当院ではクリアな所見を得るために、必要な耳掃除を来院時毎に行っております。
両急性中耳炎の一例を提示いたします。
当院では提示した写真のように中耳炎の所見を経時的に残し、比較検討することで、的確な治療方針を定めるのに役立てております。
- 右急性中耳炎初診
- 右急性中耳炎治療3日後
- 右急性中耳炎治療5日後
- 左急性中耳炎初診
- 左急性中耳炎治療3日後
- 左急性中耳炎治療5日後
小児の場合は、すでにガイドラインが作成されていて、当院も大いに参考にして治療を行っております。
ガイドラインでは症状や鼓膜所見を丁寧に観察し、軽度、中等度、重症の三つに分けて、それぞれ治療方針が異なります。
また、どの重症度でも、最初のステップでの治療が無効なら、次のステップの治療へと進めていくといった、ステップアップする方針が特徴です。
特に3歳未満、集団保育に通っているなどハイリスク児の治療は特に難しく、長引いたり、繰り返すケースが多いので、鼓膜所見をきちんと判断できる専門医での治療をお勧めします。
当院では、内服治療だけでは完治しにくい反復性中耳炎の症例に対して、適応があれば鼓膜チューブ挿入術を外来日帰りにて行っております。
- 右反復性中耳炎初診
- 右反復性中耳炎再診
- 同症例に対し、鼓膜チューブ留置後
滲出性中耳炎
急性中耳炎と同様に、小児にはとてもよくみられる病気です。
中耳と鼻の奥とをつなぐ耳管という部分がありますが、滲出性中耳炎ではこの管の調子が悪くなっていることが多く、治るまでに長く時間がかかりやすいです。
自覚症状は乏しく、風邪などをひいて初めて当院に来院された際に、耳を見たら結構進行してから見つかるケースも多くみられます。
鼓膜所見も鼓膜の陥凹程度や貯留物の性状などによって種々の所見があります。
また、前述の急性中耳炎が治癒していくときにも、滲出性中耳炎の様な所見になりますが、一過性であることが多いですので、この場合は当院では特に抗生剤などの処方をせずに経過観察をお勧めすることが多いです。
原因としてはアレルギー性鼻炎やカゼ症状といった鼻やのどの炎症以外に、鼻すすりのくせがあったり、強いいびきを日頃から生じているような場合もよく滲出性中耳炎を合併していますので、そのような方は、鼓膜所見などをしっかりとみておく必要があります。
小児の場合は、ガイドラインがあり、当院の治療方針はこれに準じております。
- 右滲出性中耳炎
- 右正常鼓膜
外耳道炎
多くは過度の耳掃除によって生じます。
そのため、耳掃除のご指導だけで経過を観ることもあります。
ひどくなると耳漏(耳だれ)が続いたり、かゆみが強くなり、痛みが出ることもあります。
炎症が持続すると真菌症(カビ)が生えたり、外耳道腫瘍を引き起こす原因になることがありますので、耳が痒いなど症状がございましたら、一度診察にいらしてください。
- 外耳道真菌症(カビ)
- 外耳道腫瘍
クリニック概要
医療法人社団恵水会 勝どきみなみクリニック
- 診療科目
- 耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科
- 院長
- 南 愼一(医学博士/日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医)
- 住所
- 〒104-0054
中央区勝どき4-8-5 アクティ東仲通り1F - 電話番号
- お問合せ:03-3533-0715
診察受付 専用電話:03-5534-9300 - 最寄駅
- 都営大江戸線 勝どき駅A5出口から徒歩2分
- 診療時間
-
休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝日
休診日以外でも休診となる場合がありますので、当院HPをご確認ください。月 火 水 木 金 土 日 8:30~13:00 ー ー ー ー ー ● ー 9:30~13:00 ● ● ● ー ● ー ー 15:00~19:00 ● ● ● ー ● ー ー - 平日は夜7時まで窓口受付実施
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